コンタクト・メガネ処方

コンタクト処方・メガネ処方

コンタクトレンズについて

 コンタクトレンズ(CL)は下記のように非常に優れた視力矯正手段です。CLをしたいと思う理由として、眼鏡では見えにくい、眼鏡が煩わしい、オシャレのためなど様々でしょう。適切に使いこなせば問題はないのですが、長時間使用したり、手入れが不十分であったり、適切に使用してもCLが合わない場合などに、合併症を引き起こすこともあります。なるべく合併症を起こさないためにも、眼鏡との併用を是非お勧めします。眼鏡と併用することで、CLの使用時間を減らせますし、充血や痛みを感じたときもすぐに眼鏡に切り替えて早期に受診していただくことが重要です。CLしか持っていない方の場合、何らかの症状が出てもCLを外すと見えにくいため無理をしてCLの装用を続ける傾向にあるため、一旦合併症(細菌感染など)が進行した場合には深刻な事態になる危険性があります。
 上記をご理解された上で、眼鏡をまず作成し、十分に眼鏡に慣れた状態でCLを使われることを強くお勧めします。

コンタクトレンズイメージ
コンタクトレンズとメガネの比較
長所 短所
コンタクト
  • スポーツに適している
    (ソフトコンタクト)
  • 視野が広い
  • 強度近視でも視力が出やすい
  • 合併症が起こることがある
  • 取り扱いに注意が必要
  • 定期検査が必要
眼鏡
  • 簡便
  • 合併症が無い
  • フレームが視野を遮る
  • スポーツの種類によっては向かない
  • 定期検査が必要
コンタクトのハードレンズとソフトレンズの比較
長所 短所
ハードレンズ
  • 乱視の矯正に優れている
  • 強度近視でも視力が出やすい
  • 涙の循環に影響しにくい
  • 角膜のキズなど軽症で自覚しやすい
  • 耐久性に優れている(費用的にお得)
  • 異物感や痛みが出やすい
  • 慣れるのに時間がかかる
  • 長期の使用で眼瞼下垂を生じることあり
ソフトレンズ
  • つけ心地が良く慣れやすい
  • スポーツに向いている
  • 使い捨てだと合併症の確立が低い
  • 角膜のキズなどを自覚しにくい
    (合併症を生じた場合に重症化しやすい)
  • 乱視の矯正に限界がある
  • 汚れが付着しやすい

 当院では眼の状態を診察させていただき、コンタクトレンズ(CL)をしても問題無い眼の状態であるのか、CLを装用した場合にそれぞれの患者様に適したレンズであるのかなどの検査をさせていただきます。その上でCLの処方箋を発行し、隣接する薬局で処方箋に従ってご購入いただきます。眼科での診察無しに薬局で直接購入することは出来ませんのでご注意ください。また、再購入の場合も3カ月を目処に眼科診察を受けていただきます。

 コンタクトレンズ(CL)は直接眼にレンズ(異物)を入れるため、角膜に傷がついたり、結膜炎が起きたり、場合によっては細菌等が感染して重症化してしまうと失明したり後遺症が起きたりすることすらあります。適切にCLを使用し、定期検査を受けることで自分の眼を守っていくことが重要です。

 コンタクトレンズは高度管理医療機器に指定されており、使用の際は必ず眼科医の検査・処方を受けることになっています。大切な眼を健康に保つためにも、定期的な検査と診察を受け、眼科医の指示を守って正しい取り扱いを心がけましょう。

眼鏡について

 私たちの眼の屈折(近視・遠視・乱視)は年齢によって変化します。生まれたときは多くの場合軽度の遠視ですが、成長と共に眼球が前後に長くなって近視化していきます。H20年度の文科省の発表では、裸眼視力0.7未満の割合は、幼稚園生6.9%、小学生18.7%、中学生40.2%、高校生45.5%となっています。

 就学前の斜視弱視の患者さんを除けば、通常就学時検診のときに視力低下を指摘されて眼科を受診されるお子さんが多いようです。視力低下により日常生活に不自由を来しているお子さんは、基本的に調節麻痺薬を点眼し、本当に近視かどうかの検査を行います。本当の近視であれば、日常生活に支障を来していれば眼鏡を勧めます。眼鏡は常にかける必要はなく、例えば授業中黒板の字が見えにくいとき、体育の授業中に遠くのお友達の顔が見えにくいとき、夕方や雨の日に見えにくいときなどに眼鏡をかけるとよいでしょう。例えば授業中などに黒板の字が見えにくいと授業内容に集中できませんし、夕方や雨の日などは危険を伴います。特に女の子などは眼鏡に対して抵抗ある保護者の方も多いかも知れませんが、見えにくい状態を放置することで集中力が欠ける場合もあります。見かけのことも大事ですが、お子さんとよく話し合って眼鏡をかけるかどうかを相談されてください。

眼鏡イメージ

 保護者の中には、眼鏡をかけると近視が進みやすいのでは、と考えられる方が多いようです。これは例えば、6歳で1.0だった子供が8歳で0.7となり眼鏡を作ったとします。10歳になって視力が0.3になったら、眼鏡をかけたから視力が0.7から0.4に下がった、と考えてしまいがちです。しかし、この子は近視が6歳から進んできており眼鏡をかけなかったとしても近視は進んでいく可能性が高いのです。つまり、極論を言いますと、見えにくい状態で眼鏡の装用を避けても、学業に支障をきたしたりするだけで子供さんにとっては決してプラスにはならない、と言えます。近視の度数が強すぎる眼鏡をかけたり、ゲームを長時間したりなどの生活を長くすることで本来の近視の進行をより強めてしまう可能性は確かにありますので、強すぎない適切な眼鏡をかけることや、生活に注意しながら過ごすことも大切です。しかしながら、どんなに気をつけても成長に伴う近視の進行を防ぐことは困難です。

 基本的には通常の眼鏡店で作成していただいて構いません。眼科で処方箋を出させていただく場合、特に小学校低学年くらいまでは、特殊な点眼薬を用いて本来の屈折はどのくらいか、両眼でものを見る力がどのくらいあるか、眼を動かす筋肉のバランスはどうか、などを考慮の上眼鏡の処方を行います。同じく視力が出る眼鏡であっても、その子にとって無理のない眼鏡であるのかを確認することは重要です。

 また、40歳を過ぎた頃からピントを合わせる力が落ちてきて、近くがぼやける、近くを見た後に遠くを見るとぼやけて見える、眼が疲れやすいなどのいわゆる「老眼」の症状が出始める方もいらっしゃいます。症状が強くなってきたときは老眼鏡がよいでしょう。老眼は徐々に進行していきますので、眼の症状にあった老眼鏡に作り替えていく必要があります。このように視力というのは生まれてから一生涯、変化していきますので、その時その時にあった眼鏡を用いることで快適な生活を送ることが出来ます。

白内障の場合

 60歳を越えてくるとほとんど水晶体(レンズ)も硬くなってきてピント調節機能が失われてきます。大体のかたは自分にあった眼鏡というのが決まってきています。通常のレンズで遠く用、近く用、中間用を持っていらっしゃる方もいれば、遠近両用レンズを使いこなしていらっしゃる方もいます。微調整をしながら様子を見て頂きますが、眼鏡をかけてもはっきり見えなくなってくる方もいらっしゃいます。

 眼鏡をかけても見え方が悪くなってきた場合は眼科での精査をお勧めします。何かの病気が隠れている場合があり、最も多いのが白内障によってかすみが出てきたり視力が落ちてくる場合です。気にならない程度であればこのまま様子を見られて構いませんが、車の運転など(矯正で0.7以上の視力が必要)、眼鏡をかけても日常生活で不自由を来すようであれば白内障手術を受けられることも選択肢の一つとなってきます。

詳細は白内障について

 白内障手術は、単に濁りを取り除くだけでなく、同時に強い近視や遠視、乱視もある程度までなら治すことが出来ます。白内障は進行してからでも手遅れになることはまずありませんが、日常生活に不自由を感じているようであれば、手術によって生活の質が改善し喜ばれることが多いのも事実です。逆に白内障がそれほど進行していなくても手術の適応と考えられる場合もあります。人それぞれの生活スタイルなどによって適応はまちまちで、普段は出来るだけ眼鏡をかけたくなく裸眼でもっと遠くが見えるようにしたい、といった要望もあれば、閉塞隅角緑内障などを合併していて(→詳しくは緑内障についてへ)、白内障手術をすることによって視力を改善するとともに眼圧を下げる効果が期待できる場合もあります。

詳細は緑内障について

 基本的にあわてる必要はなく、慎重に適応を見極める必要はありますが、生活の質を向上させたり、緑内障の進行を遅らせるために白内障手術を選択することも増えてきています。

次世代のリーダーを紹介するNEXT ERA LEADERS×WSJにて畑理事⻑が掲載されました。 当院へのアクセス THE LINDOS 1F 屋内駐車場完備

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